豊島区の新庁舎を見学してきました

豊島区の新庁舎を見学してきました

去る6月23日から25日の3日間、「WACCA IKEBUKURO」にて「北海道夕張物産展」を開催するために池袋に行ってきました。
今回の出張の目的は、物産展で夕張メロンを販売することの他に桜の活動で日頃よりお世話になっている方へのご挨拶、そして「豊島区の新庁舎の見学」でした。

■ホテルのような新庁舎

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このような素敵な外観ですが、紛れもなく区役所の庁舎です。

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地上49階地下3階のこの建物は、地上1~10階が豊島区庁舎として利用され、11階以上は432戸の共同住宅、つまり分譲マンションなのです。建物内には飲食店やコンビニエンスストア(2店舗)、内科クリニック、薬局などがテナントとして入っていました。地下鉄東池袋駅から直結という便利さもあり、これだけ多くのマンションが「あっという間」に完売したそうです。施設内をご案内いただいているうちにこの建物が区役所であることを忘れてしまうほどの豪華さでした。

ちなみに建物の内部はこんな感じです。

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これだけの豪華な建築物ですから、相当な建設費がかかったものと区長に質問してみたところ、「区の一般財源からの支出はゼロ」との回答でした。約430億円の建設費は住戸販売などでまかなわれたため、区としてはコストをかけずにこの立派な区庁舎を建設できたということなのです。

発想力も素晴らしいですが、他に類を見ないこのプロジェクトを推し進められた高野区長の実行力に敬服いたしました。

■充実した窓口サービス

さて、今回の視察を通して私がもっとも感動したのは、区庁舎3~4階の「窓口サービスゾーン」についてでした。

夕張市をはじめ多くの自治体では、転入転出を問わず引っ越しをする際に複数の窓口で手続きをする必要があります。例えば転入する際には、市民課窓口で転入の異動届を提出し、続いて健康保険や税金、市営住宅に入居するなら3階の住宅課と次々と窓口をまわり、氏名や住所等の同じ内容を何度も記入する必要があり、すべての手続きを終えた頃には疲労困ぱいなんてこともあるのではないでしょうか。また、土日には市役所が閉まっているため、仕事を休んで手続きに来る必要もあります。

ところが、豊島区では3階に「総合窓口」というものがあり、複数の手続きを1か所で行うことができるのです。そして、年末年始を除く土曜日・日曜日も開庁しているため、仕事を休んで手続きに来る必要もありません。この総合窓口は年間345日開かれているのです。

区庁舎の4階は「福祉総合フロア」として高齢者、障がい者福祉、生活支援、区民相談、子育てに関する課がワンフロアに配置されており、子どもから高齢者までの様々な相談や手続きが連携していました。

■消滅可能性都市という危機感

高野区長とお話をさせていただいた中で最も印象に残ったのは、「豊島区は東京23区の中で唯一、消滅可能性都市である」という点でした。豊島区にある池袋駅は1日の利用客が254万人という巨大ターミナルであり、人口密度は1平方キロあたり2万673人と、全国の市区町村で最大なのですが、意外にも人口の減少から東京23区の中で唯一2040年に「消滅する」危機に陥っているというのです。夕張市が「消滅可能性都市」と言われることは、莫大な借金を抱え財政再生団体となっている状況からすれば分からないでもありませんが、大都会の豊島区が消滅可能性都市であるということは夕張市民である私からすれば大きな驚きでした。

しかし、消滅可能性都市であると言われたことで行政や議会だけでなく多くの区民の皆さんの中に「危機感」が芽生え、新庁舎の建設を後押しすることにつながったのだと思いました。自分の住む町に対する「危機感」においては、おそらく夕張市が日本一だろうと思います。誰がどう見ても厳しい財政状況、子どもや子育て世代の減少に歯止めがかからない人口推移、こうした状況に危機感を抱かない市民はひとりもいないはずです。この危機感をまちの再生に繋げていくことが市議会議員としての私の使命であることを胸に刻み豊島区庁舎を後にしました。

最後に、私は夕張市に豊島区のような立派な市庁舎が必要だとは全く考えておりませんが、市民が便利にそして安心して利用できる行政サービスの提供をするという面では、夕張市が豊島区の取り組みから学び、改善していく必要があると感じました。

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お忙しい中、ご対応いただきました高野豊島区長や職員の皆様に心より感謝申し上げます。

※豊島区の新庁舎に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。