平成29年第3回定例会一般質問報告③

かなりの時間が経過してしまいましたが、第3回定例会での一般質問の最後の報告をさせていただきます。

件名『学校環境の充実について』

質問のテーマと背景

具体的には、近年、本市においても夏場の最高気温が30℃を超える日が多くなっており、小中学校の教室がとても暑く、子どもたちの学習環境としては決して良いと言える状態ではない事から、教室の窓に設置している網戸を増設すべきでないかという内容の質問(現在は各教室に網戸は1枚のみ設置)。そして、冬場のインフルエンザ等の感染症が流行する時期には、毎年のように学級閉鎖や学年閉鎖が発生していることから、加湿器の設置等による対策が必要ではないかという質問です。

この質問のテーマは「子どもたちの学習環境を少しでも良くしたい」ということの他に「夕張高校の魅力化事業をより強力に推進していきたい」ということがあります。

小中学校の網戸増設と高校の魅力化は別の問題のように思われるかもしれませんが、夕張高校の魅力化には、市民の理解が必要不可欠であります。7月に開催した議会とPTAの意見交換会「子どもの未来ミーティング」において、参加者から夕張高校の魅力化事業について「具体的に何をやっているのかよく分からない」という声が多く、中には「道立高校の夕張高校にそんなにお金をかけるのなら、市立の小中学校にもっとお金を使ってほしい」といった声もありました。

こうした声に丁寧に対応しながら、高校の魅力化を進めていかなければならない。そのためには、魅力化事業の内容を周知するだけでなく、小中学校についても環境の充実を図り、そのことを子どもたちや親たちが実感できなければならないと考えます。

明らかになった課題

質問に向けて、小中学校の網戸の設置状況や各学校の考え方について現場のヒヤリングを実施しました。そこで分ったことは、中学校のみ今年度と来年度で網戸の増設工事を実施することになっており、今年度分については夏休み中にすでに工事が完了しているということでした。

「なぜ、中学校にだけ増設して小学校には増設しないのだろうか?」

当然、こうした疑問が私の中に湧いてきました。すぐに教育委員会に事情を聞きに伺ったところ、私が小学校で伺ってきた内容とは異なる回答がありました。

「中学校からは網戸の増設の要望があったが、小学校からはなかったため」

小学校で伺った要望に関する回答では、数年前から要望し続けているものの、実施に至っていないというものでした。また、毎年秋頃に要望しているにも関わらず、その結果については、次年度の予算書をもって明らかにっていることも分かりました。つまり、毎年各学校からの要望は聞くもののその検討結果については、きちんとした回答を出しておらず、予算書という結果でなんとなく分かることになっているわけです。

ここまでの調査によって、3点の課題が明らかになりました。

  1. 中学校に設置を決めた検討の中で、中学生よりも体力的に劣る小学生への配慮がなされなかった点
  2. 小学校から要望しているにも関わらず、教育委員会の課長がそのことを把握していない点
  3. 毎年各学校から要望を聞いているのに、きちんと回答を出していない点

 

質問と答弁の概要

【本 田】 今年は、平年と比較して夏場の気温が高い日が多くなっているが、小学校の教室に取り付けられている網戸が1枚であるため、風通しが悪く、良好な学習環境とは言えない状況である。網戸の増設等の暑さ対策を検討すべきと考えるが、教育長の見解を伺う。

【教育長】 すでに、本年度、夕張中学校において必要性の高い教室から順次、網戸の増設を実施しており、平成30年度も同様に実施する予定。今後、ゆうばり小学校においても高温時における暑さ対策について、網戸の設置など、ゆうばり小学校と十分に協議をしながら、必要な対策について検討したいと考えており、引き続き快適な学習環境の改善に努めるところです。

【本 田】 冬場に流行するインフルエンザの影響で学級閉鎖や学年閉鎖が毎年のように発生しているが、こうした流行病への対策について伺う。

【教育長】 感染を防ぐ正しい手洗いやうがいの指導などの予防対策の指導を徹底している。平成27年1月に策定した「夕張市新型インフルエンザ等対策行動計画」を踏まえ、学校等で集団感染が発生すると、地域における感染拡大の起点となりやすいことから情報共有を図るため保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、高等養護学校で感染症が発生した場合、教育かで取りまとめて各関係機関に情報を共有し感染症の拡大防止を実践している。

【本 田】 網戸の増設について、中学校には設置して小学校には設置しない理由を伺う。

【教育長】 中学校からは強い要望があったが、小学校からは強い要望がなかったため。

【本 田】 百歩譲って、そうであったとしても、中学生よりも小学生のほうが体力的に劣ることから、中学校への設置を決める検討の中で、小学校にも必要であるという考えに至らないものか不思議に思う。この点について教育長の見解を伺う。

【教育長】 私の経験からも、中学生よりも小学生のほうが体力的に劣るということは十分に認識している。ただ、教育環境の充実については小学校の教職員と協議しながら進めてきている。

【本 田】 今後、同様なケースが発生した場合には、ぜひ小学校にも配慮をお願いしたい。次に、各学校からの要望は口頭で上がってくるものなのか、それとも文書で上がってくるものなのか伺う。

【教育長】 小中学校の校長会から教育長へ文書で提出されている。

【本 田】 校長会から上がってくる文書の保管期間は何年か。

【教育長】 記憶が定かでないのでお時間をいただきたい。

【市 長】 暫時休憩を

——————————5分程度の休憩——————————

【市 長】 文書管理年限については保存年限が定められているものの、当該文書の年限は3年もしくは5年かと思う。この点について厳密な回答が必要であれば、もう少し時間をいただきたい。

【本 田】 保存年限に関する厳密な回答は不要。

先程の答弁では、小学校からの要望がなかったために網戸の増設を実施しなかったとの事だが、私が聴き取り調査を実施したところ、小学校からも要望をあげていると聞いた。事実が異なる理由について教育長に伺う。

【教育長】 現場の声を丁寧に聞き取れなかったことが原因であると考える。文書で上がっている声に対しては、しっかりと丁寧に対応するということでなければならなかったと思う。文書で網戸の要望があがってきていたとするならば、大変申し訳なかった。

【本 田】 現場から教育委員会に対して声をあげているにもかかわらず、きちんと届いていないとするならば、信頼関係が崩れ、市民が迷惑をこうむる結果となるだろう。今後は、このような事のないようにしっかりと対応していただくよう強く求める。

小学校からも網戸の要望があがっていることが確認できた際には、早急に対応をお願いしたい。

「0歳から18歳までの教育に責任をもってしっかりとやっていく」ということが、本市の人材育成における基本的な考え方であり、市政執行方針の柱のひとつ「夕張の未来を創るプロジェクト」の中で、「地域に誇りを持ち、地域の未来を語ることのできる人材の育成を、幼稚園・保育園から高校まで連携して実施する」とうたわれているし、こうした主旨で、先に質問した高校の魅力化にも積極的に取り組んでいるところ。

しかしながら、地域に高校を残していくことの重要性を理解している市民が多いものの、子育て世代の市民の中には、高校魅力化の意図が良く分からず、「道立高校である夕張高校のためにいろいろなことに取り組んでいるのに、市立の学校である小中学校や幼稚園のためにはあまり動いてくれない」といった声があるのも事実。

市としては、地域キャンパス校化や募集停止が懸念されるほど、生徒数が減少している高校の存続が喫緊の課題であることから、様々な取り組み実施による高校の魅力創出に必死に取り組んでいる。また、そこにかかる財源の捻出についても、ガバメントクラウドファンディングを活用して使途や成果を可視化する努力も行い、多くの賛同を得ているところ。

私としては、その方向性や手法に共感するとともに、より強力に高校の魅力化事業の推進を図っていくべきだと考えている。

高校魅力化を成功させるために、そして市民とお約束した0歳から18歳までのしっかりとした教育の責任を果たすためにも、小中学校の学習環境の充実を図り、それを子どもたちや保護者が実感できることが必要不可欠であり、高校魅力化とのバランスも重要であると考えるが、教育長の見解を伺う。

【教育長】 0歳から18歳までの教育環境の充実については、公平性を保ちながら推進していく必要があることは十分認識している。市民や教職員の声に耳を傾け行政に意見反映し、教育の推進に携わっていきたい。施設整備やソフト面でしっかりと対応していかなければならないというのが今の私の想い。

質問を終えて

まず、議場ですべての課題について議論するに至らないまま、持ち時間が終了してしまったことが、最大の反省点であります。

また、毎回のことなのですが、突っ込みどころが多々あるにもかかわらず、そこに触れずに次の質問に移ってしまっているところが多く、まだまだ勉強が足りないと痛感するところです。

 

しかしながら、議会終了後に教育長および教育課長とお話をさせていただき、今回の情報共有が不十分であった原因と対策についてのご報告をいただくことができました。即座にご対応いただいた教育長をはじめとする関係者の皆様に感謝するとともに、今後の学校教育環境の充実がさらに図られることに期待します。